ポンジスキームの見分け方と詐欺られない対策。騙された場合の注意点【経験者が語る】

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為替犬だわん🐶

投資に興味をもつと、おそらく大体の人が1回は詐欺を経験します

ぼく自身、多くの詐欺案件が回ってきましたし、実際騙されたりもしました。

特に気をつけていただきたいのが、ポンジスキームと呼ばれる投資詐欺です

え?なにそれおいしいの?

そんなあなたに、ポンジスキームで400万円程失いかけたぼくが、

  1. ポンジスキームの見分け方(特徴)
  2. どうしたら詐欺にあわないか?

を、リアルな経験とともにまとめます

この記事を読んでおけば、まず投資詐欺にやられることはないでしょう

いやいやw俺はそんなだまされるほど馬鹿じゃねーしw

って思いますよね?

でもね、ガチの詐欺を体験するとそんなことは言えなくなりますよ

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ポンジスキームとは?

「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に配当金などと偽って渡すことで、あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装うもののこと

引用:ウィキペディア

イメージ的には、借金を借金で返す自転車操業の投資版ですかね

Aさんから預かった投資資金でBさんの配当を出して…みたいな。

え、それで成り立つの?みんなが一斉に引き出したら終わりじゃん

その通りなんですけど、投資やったことある人ならわかりますが、みんなが一気に元本を引き出すことって基本的にないんですよ

詐欺だとみんなが気付けばそうなりますが、基本的に投資してる時点で信用してるし、引き出すタイミングはバラバラです

なので、意外と成り立ってしまうわけですね

資金を集めた人は、自分の欲しい分だけ抜いて、あとは投資者への配当として吐き出しておけば数年はやりくりできてしまうという優れものの詐欺なわけです

ポンジスキーム、なぜ騙されるの?

  • 仕掛け人が意外としっかりしてる(風に見える)人が多い
  • 投資ロジックが割としっかりしてるので、信用しがち
  • 利率がいいので、金に目がくらんでると投資したくなりがち
  • 紹介制度があることが多く、紹介者を信用してると穴が見えない
  • 最初から数回はしっかり配当がでるので、安心してしまう

などがありますね。

冷静にきけば、

いやいやそんな美味しい話あるわけないしw

って思うのですが、いざ、その場になるとすごい信憑性を帯びてしまう謎。

ホンモノの詐欺師は、まったく詐欺だと思わせないので、マジですごいですよ

ぼくのポンジスキーム体験談

5年前、とあるWEB会社の仕事を手伝うことになったんです。

そこはテレビ会社とも仕事をしてる「ちゃんとした企業」で、オフィスもあり、社員もいる会社です。

そこの代表と、ひょんなきっかけで知り合ったんです

この代表が、めっちゃいい人で、飲み屋行けばいろんな人と知り合いだし、いろんな芸能人とも面識があり(し○けん、紗○まな、楽し○ご、某A○B系列のグループなど)、常に人に囲まれてるタイプの人でした

歳は50代だったのですが、見た目以上に若く、当時22歳だったぼくは、

うわー、こんなかっけえおっさんになりたいなあ

と思った記憶があります

仕事や遊びを共にしていく中で、ものすごい信用できる人だし、多くの人にされてるのを目の当たりにしていたので、僕の中で当時1番信用できる人でした

仕事もしっかりできるし、息子かのように可愛がってくれて、海外にもつれていってくれたくらいです

とある日、代表から言われました

為替犬くんさ、仕事頑張ってくれてるし、俺のやってる小遣い稼ぎ教えるよ
え?マジっすか!どんなんですか?
投資だね。俺、社長業だけど仲間内で投資も回しててさ
へえー!
だいたい月利で20か30%くらいはでるよ
え、毎月ですか?
運用しない時もあるから毎月ではないよ!最近は2ヶ月に1回くらい回すくらいかなー
それって、毎回元本含めて引き出してもいいんですか?
いいよー。為替犬くんは信用できるし、優先して話持ってくるわ

タバコを吸いながら、そんな話を会社の屋上でしてました

で、300万円を回したわけですが、翌月、マジで330万円になってもどってきたわけです

そこから数回、数十から数百を回したわけですが、毎回しっかり払われるわけです

あれ、これマジでおいしいやつじゃね?

と思ったわけです

しかし1年後、代表は言いました

今回の投資先が海外なんだけど、先方からの入金が遅れてるからちょっと待ってね
(まあ、そういうこともあるかー)りょっす!

海外送金を経験したことある身として、着金が遅れることもあったので、そういうもんだと思ってたんです

でも、2週間経っても解決しない。

んー?さすがにこれはなんだろうか?

と思い始め、こっそりいろいろ調べました。ほかに投資してる人を見つけて、探りを入れたりもしました。

その結果、割とここ最近になって配当も出てない人が増えてるっぽいことが発覚

中には、連絡がとれんくなったみたいな人も

えー、あの人いテレビ番組制作とかしてるし、会社の場所も割れてて社員もいるし、そんなことしたら名前傷つくだけじゃね?

とも思ったのですが、このままいくと投資者が一斉に騒ぎ出しそうだったので、いろいろ手を回して先に元本も配当もどうにか戻したわけです

後からいろいろ分析してわかったのですが、

  • 会社も、
  • 社員も、
  • テレビ番組も、

すべてポンジスキームのための仕込みだったようです

事実、

番組制作資金を投資して欲しい。グッズ販売の売り上げから配当がでる

という口実で投資した人もいました。

この代表のすごいところは、虚言ではなく「エビデンス」を作っているところなんです

普通の人が「テレビがー」いうても、はいはい妄想乙wなんですが、この代表はマジでテレビ番組持ってたし、海外事業をやるといって、マジで海外法人もオフィスも借りますし、ウソじゃないんですよ

そんで人柄が異常にいいわけです

よほど疑り深い人じゃない限り、信用しないほうが難しいレベルでした

でも「ホンモノの詐欺師」ってのはこうなんだと思います

詐欺師なんだけど、嘘がない。詐欺のための材料は、すべて事実である。

マジの詐欺師は、詐欺感いっさいなく、ふつうにいい人で、実績もあったりするんですよね

ほんと、人ってわからないw

ポンジスキームの見分け方と特徴【経験者が語る】

さて、このポンジスキームですが、実際は経験談からもわかるように、

え、この人が?

って人が仕掛けるのでバイアスがかかり、非常に騙されやすいのですが「投資案件だけ見ると」明確な特徴があります

  1. 元本保証である
  2. 契約は、金銭消費貸借契約のことが多く、相手はふつうに実印押してくる
  3. 月利が20%超えている

この3つが揃っている場合、ほぼ確実にポンジスキームなので、どんなに信用してる人からはなしがきても、警戒態勢に入るべきです

他にも細かい特徴はありますが、この3つが揃ってれば黒である確率90%は超えます

もちろん、マジのマジの可能性もありますが、そんな案件は基本、庶民にはきません

  • 月利で人の欲目を刺激し、
  • 元本保証でリスクがないように見せて、
  • 契約書を用意することで「大丈夫そう感」が増す

この3要素なんですよ

事前の信用や、エビデンスありきで、この3つがきた時の威力、すさまじいですから

ポンジスキームに詐欺られないための対策

これはもう、投資に対しての知見を広げておくしかないです

今でこそ、ぼくはそれなりに投資をかじるようになったので、知識も見解もあり、案件の精査基準もできましたが、そうでない時は判断しようがないですからね

ということで、詐欺られないために知っておくべきことややっておくべきことをまとめます

投資に元本保証はありえない

そう、ありえないんです

投資とは、資金をリスクにさらすことでリターンを得る行為のことを言います

つまり、投資した時点で「元本毀損リスク」は避けられないわけです

これは投資銀行などがやってる投資でも、FXなどでも同じです

元本保証はありえないんです。というかできない。

できるとしたら、そもそも運用してないだけです。リスクに晒さなければ、元本は動きませんし。

ちなみに、投資案件の契約において、元本保証と謳うことは違法です

なので、銀行などで案内される投資案件でも、元本保証と謳われることはありません(定期預金などは例外)

免許のない法人、個人が投資案件の斡旋、資金集めはできない

出資法にも、金商法にも違反してしまいます

もしそうでもない会社や個人がその投資案件に関わってるなら、限りなく黒に近いグレーであると思った方がいいです

ちなみに、投資契約ではなく金銭消費貸借契約にする理由は「個人間の貸し借りでも使われる書面であり、金商法違反にならないから」です

でも借用書より形式だっていて、信用性があるからです(借用書と違い、借主も署名するし、保証人を立てることもできます)

案件元としては、問題になってどこかの機関に突っ込まれても、

え?投資目的ではないですよ!貸し借りしてるだけですよ?

と言えるからですね

口では投資と言ってても、書面で貸し借りであれば言い逃れできるって算段でしょうね

金銭消費貸借契約書(借用書)は効力があるけど、逃げられる

契約書があっても、そこには絶対的な効力はないってこともしっておきましょう

友人間の貸し借りでも、借用書作っても逃げる人っていますよね

それと同じで、この書面は絶対ではないです

差し押さえようにも、そもそも相手が金をもってなければ差し押さえても意味がないですしね。

ポンジスキームの場合、

  • 相手の口座には資金を残してない場合が多い(現金やり取りのパターンもある)
  • 保証人が法人だったりするので、計画倒産されたら意味ない

ってケースが多いです

そもそも、マジの詐欺師は相当頭いいので、そんな紙切れの対策はバッチリしています

契約書は絶対的なものではないので、安心し切らないようにしましょう

月利20%を「毎回、絶対に」はありえない

もちろん、スゴ腕のトレーダーなどであれば、その限りでないです。

でも基本的に、

  • 元本保証しながら、
  • 月利20%を、
  • 毎月しかも確実に

はありえないんだっていう基準をもってください。

でも、そのスゴ腕トレーダーが運用してくれるかも知んないじゃん

と思いますか?

でも、そのレベルのトレーダーって、見ず知らずの人の資金を運用するメリットなくないでうすか?

数億クラスの資金任せてくれるならともかく、たかが数十万円を運用することのメリットは??

なら自分の資金運用してるほうが儲かりますよね

そんな美味しい投資話、なぜ人に教えるの?

と、常に疑いましょう

もし、毎月絶対に月利20%が確約されて元本保証であれば、自分でありとあらゆる金融機関から借り入れして運用すればいいわけじゃないですか

そうすれば利益総取りできるわけで。

でも人に教える理由、それは「自分の金をリスクに晒したくないから人の金で稼ごうとしてる」ってことです

本当に100%美味しい話なら、そんなこと考えませんよね?

つまり、そういうことです

異常に美味しい話には、100%ウラがあると思ってください

普段は否定的であるのはよくないですが、投資に関しては否定から入るほうが健全です

もしポンジスキームに騙されたらどうすればいい?

すでに投資してしまい、これはポンジスキームぽいな?と思ったとしても焦ってはいけません

むやみに騒いだり、急いで資金を引き上げようとすると、先方が先に危険を察知して逃げてしまいます

こういう場合は、おちついてひっそりと対処するのが大事です

最初の数回はしっかり払われることが多い

信用をつかむために、最初の数回は配当も元本も戻ってくることが多いです

そうやって信用を積んで、また投資してもらいたいからです

そうやって信用し切っていくと、相手にとっていいATMになるのでw

なので、もし投資したのがはじめてか、2回目あたりであれば、ふつうに配当と一緒に資金を引き出したいといえばおそらく返ってきます

テキトーにそれっぽい理由つけて、「また投資したい」ということも匂わせておけばだいたいいけます

ぼくはよく、

毎回引き出して稼いだ実感がほしい。けど、また案件きたら投資します

と言ってましたw

数回やって、配当もでなくなった!

その場合は、相手が飛ぶ頃合いになったってサインです

そうなったとしても、焦っちゃあダメです

確実性というか、専門性をもとめたいなら、詐欺専門の弁護士の力をかりるべきです。無料相談もあるし。

とりあえず、こういう場合にやってはいけないことを書きます

被害者の会は作るな、参加するな

これは情報商材の詐欺でも同じですけど、これやったからといってお金がもどってくるわけではないし、被害者同士で揉めますよ

参考記事:【詐欺】FXに情報商材は必要?稼げない?【僕は100万使いました】

みんな腹の中では、

俺の資金だけ戻って来ればいい

と思ってるわけですし。そもそも協力なんてできない関係です

こういうのは、ひとりでひっそりとやるべきです

僕は、現状把握のために自分でそのひとの身辺調査をして、もろもろ材料をそろえて、向こうが不利になる状況にして「返さないとやばい」という方向に持っていきましたよ

変に騒いだりすれば、向こうにとってのブラックリストに入るわけですから、真っ先にきられます

なので、会えるくらいの関係良好のまま、裏で弁護士やその他の力を借りて、水面下で追い込み、ある日突然…みたいにするのが大事です

バカが被害者の会というお祭りをしてることを目くらましにしましょう

個人で、探偵の身辺調査や弁護士との面談を通して、回収シナリオを描きましょう

警察には頼るな

詐欺のむずいところとして「詐欺だという確固たる証拠」がないと対応してくれないことです

オレオレ詐欺とかは周知されてるのでいいんですが、ポンジスキームの場合、すでに案件元が飛んでから動き出すことが多いので、ムダです。時すでに遅しってやつです。

それまでは、マジで動きません警察はw

その頃には、案件元は海外に逃げてますしね

逮捕されて刑事罰受けても、ブタ箱には打ち込めますが、金が返ってくるかは別問題です

なので、意味がないです

案件元を恫喝するな

契約書上はお金の貸し借りであり、日本では口約束も法的に有効ですが、録音してないと意味がありません

なので、投資話の録音もしてない場合は、この件は「お金の貸し借りトラブル」でしかないわけです

そんなことで、恫喝したりしてしまい、逆に録音などされると、こっちの立場が悪くなります

とにかく、感情的にならない。焦らないってことが大事です

そもそも、投資する話の時に、

  • 会話の録音
  • チャットのログ

など「騙された時に詐欺と立証できるエビデンス」をすべてとっておくことがオススメです

その上で、弁護士に相談すること。

間違っても、素人同士で組んでどうこうとか、感情で行動しないことですね。

ポンジスキームに騙されないために、自分で運用しよう

そもそも、騙される側も悪いっちゃ悪くて、投資を人に委ねるなって話なんです

人に稼いでもらおうって考えが甘く、その甘さが詐欺られる原因でもあります

もっといえば、安易に他人にお金を預けるのもダメです。

投資で騙されたくないなら、自分で勉強し、運用するべきです

それなら、全責任は自分にあり、資金も自分で管理できますし、安心です

投資スキルも身につきますしね。

僕は騙された経験から、そう思ったので、今は全部自分で運用しています。

投資信託ですら、やりません。

人に頼らない。これが詐欺にあわない最強の対策です

関連記事:人にお金を預けて資産運用してもらうとどうなるか教えてやる【400万円の損害】